彼方/きるきすみー
彼方が光だとしたら
僕は闇だろう
まるで正反対の僕等だったから。
彼方が居なくなった僕に居場所は無い。
僕が居なくなった彼方に居場所は無い。
彼方が空だとしたら
僕は海だろう
まるでそっくりそのまま追いかけていた僕だったから。
彼方が居なくなれば僕は誰?
僕が居なくなれば彼方は自由。
彼方が月だとしたら
僕は星だろう
まるで彼方のおかげで評価を受けて居るような僕だったから。
彼方が居なくなった僕は闇に震える。
僕が居なくなった彼方は自由に地球を回る。
彼方が母だとしたら
僕は殺人鬼だろう
まるで場違いな銀色を右手にしている僕だったから。
彼方が幸せそうな僕は銀色を隠し君の子を見る。
僕が不自然な彼方は狂気を隠し在らぬ方向を見る。
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