火焔/楽恵
 
凍てつく大地を踏みしめて
真っ赤に踊る炎の火

煌めく火の粉に
ちりちり混じり
きらきら昇華していこうとする血に
誰が嫉妬を焼べたのか

ゆらゆらと揺らめき
闇夜を焦がして燃えさかる

じりじりと炎熱は
頬を伝う涙を乾かして

憎しみは罪だと
叫ぶ神々に弓を引き
絶望という鎧を纏って
恐れもせずに戦いを挑む

オレンジ色の炎心に秘められて

色あせ冷めた灰だけが
嘆きながら降り積もっていくのに


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