殺しに到る感情のラインβ/ホロウ・シカエルボク
、お前はすべての工程を取っ払って先に進んでしまったんだから
誰もお前のことをもう二度と気にかけたりしない
お前が望んだことだったろう、誰の手もかからない場所で傍観を決め込んですべてを終わらせてしまって、何もない砂漠で王者の振舞いをすることは?戦うことも、逃げることも知らないまま、身を守る術を何ひとつ身につけることなしに…選んだものは強い風すら吹かない大地だったんだろう?
足元に転がった、すでに硬直した二羽の小鳥の死体…くちばしの色だけが何も変わらないもののように…お前は虚ろな瞳でそれを見つめ続けてばかりいる、ほらみろ、そこからどうすればいいのか少しも思いつかないんだ
怒りや憎しみを
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