あのコは友達/mac
 

私のグラスに小さなチェリーが
ピンクの炭酸に揺れて
開店すぐからハイで
ワインボトルを開けてからの
この様です

閉店後のデパートの
シャッターの前で歌う2人組みに
盛大な拍手とシケタ小銭を振舞って

馴染みの店に電話して
満席だからと待たされて
コンビニの前で座り込み
懐かし話に花を咲かせます

あのコの薬を袋ごと
橋の上から流してしまいたい
衝動に駆られて
やっぱり出来なくて
チューハイ缶を開けます

馴染みの店で夜食を食べて
おいしいお茶を
熱いお茶を煎れて貰い

顔を見合わせて
昔と変わらないと笑うのです

一緒に居れば楽しいのならば
ずっと一緒に居ようと
現実味の無い話して

始発に乗ってあのコは帰る
もとの世界へ帰ってしまうのです





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