れれれ の Re:/伊那 果
 
 深夜になって届いたのは
 素っ気ない中身を象徴するような題名だった

 Re:

 かろうじての矜持で
 私は平静をよそおって
 素っ気ないふりでそのままに返す
 
 RE:Re:

 あなたはどこの飲み屋にいるのだろう
 不思議と早く
 そして短く
 私の指の間をすり抜けていくあなたの言葉

 Re:RE:Re:

 あきらめずに頑張るとよくほめられた
 ほめられるばかりではないことは人と交わって知った
 
 RE:Re:RE:Re:

 じゃあねこれで終わりにしましょう
 そうねここで終わりにしましょう
 どんなに重ねてもその言葉は返ってこない
 
 雪が降り始めたよ。風邪引かないように。では。

 RE:Re:RE:Re:

 雪など降ってはいない
 何かが舞い降りて
 何かが積もっていく
 彼は雪が好きだった
 反応はなかった
 
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