青木そうすけ≦プル式というカテゴライズ/プル式
た
誰に見せるわけでも
なんの為でもなく
ただ、なんとなく
なんとなく
詩を書いた
夕べあの娘にメールをして
夜中に不意に思い出して
夜中にぺちぺち詩を書いて
それでもなんだか足りなくて
目を描いた
一つでは足りなくて
もうひとつ
一対の目を描いた
ただ少しちぐはぐな目を
とても澄んだ目に見つめられながら
僕は眠ろうと思った
寝て、起きて、詩を書いて、また絵を描こう
僕にはそれくらいしか思いつかない
昨日、僕は詩を書いた
今日はとてもいい天気で
とても暖かい
心臓の辺りに擦り傷があるように
ぎゅうっと、ぞわっとする
昨日僕は詩を書いた
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