青木そうすけ≦プル式というカテゴライズ/プル式
その力が染み込み
拡がりゆく夜にまた
新しい命を絶ち
秋になる
一つ一つ
丁寧に包まれた君達が
睫毛をふせ
ほう
そう呟く時
夜にあかりが燈る
君達はその明かりそのものだ
命だ
明日に続く小さな糸だ
止まってはいけない
止まれば私の様になる
あざく醜い
遠くからもそれと判る
塊となる
君達は美しい
地を這い
ま暗な中に手を伸ばし
互いに手を繋ぎ
明日に花のみず車が回り
そよ吹く風が心地いい
夢を見ながら
今日の一日を求めなさい。
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[自由詩]泣いてなんやらんよ/青木そうすけ[200
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