洗礼の日 (脚韻詩の習作)/
Giton
遠ざかれば遠ざかるほど
いや燃え上がるきみとぼく
近づけば近づくほど
かなしく水漬くきみとぼく
けがれなき情欲の炎
絶やさぬよう人目をしのび
清らかな流れに友を
浸すぼくらの洗礼の日
長い航海の果て
鳥啄む波止場で
ゆうべ倉庫の軒に寝た
身なし子が頬を重ねた
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