オリジナリティってなんだろう?/北村 守通
 
方法を考えていく、その取捨選択の判断なり行為そのものが『オリジナリティ』だと思うのだ。もちろんそこから技法なり表現方法なりに対する『新しさ』としての『オリジナリティ』の追求を否定するつもりは無い。が、それが生まれないからといって悲観的に捉える必要は決して無いのではないかと思う。たぶんそれはきっと、全ての模倣が展開されつくした上で発生するものであり、またもしかしたら発生するという保障はどこにもないものなのである。あるいは実は目に見えない形で『新しい流れ』というものは進んでいるものであって、ある日それは突然見える形になって現われたりするものなんである、と思ったりもする。そして肝心の『オリジナリティ』な
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