陽気なポルカ/k.ジロウ
いつもと様子が違うね?月が僕を訝しがった。
君はあの岬の向こうの羊番だろうね?私が知っている。
月が不安そうに僕に話すのは、神の祝福が欲しいから。
僕は、ああ、そうだよ、僕は羊番だよ。
僕は、ああ、急がなくては、その狼たちから羊たちを逃がさなくては。
僕は、ああ、君に感謝するよ・・神の祝福を!
僕は、ああ、嘘をついた。
なぜなら、僕は嫉妬していたからだ。
◇
月は安心して眠ってしまった。
僕は暗い墓場をうろうろした。
羊はたくさん死ぬだろう。
羊番は途方にくれるだろう。
月は神に僕のことを告げ口するだろう。
僕は暗い墓場をうろうろした。
僕は暗い墓場をうろうろした。
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