点描/唐草フウ
 
出会いを点にして
ブックに落としたら
模様ができるくらい
数になった

すれちがいを
修正したくて
その点どうしを指でつなげた

寂しいとおもい
落とした点は
透けているので
ただ浸みこむだけ
色にはならない

見えない点のかずが
わたしだけ多い、なんて
考えるだけ野暮で


誰かのことを 思うほど
孤独とはあまいものでいつづける

そしてそんな感情の数を
空から撮り写せば
みんな、点になる






戻る   Point(4)