こんな日も/落とし子
 
学校裏の空地に行こう
10年も放っておいて
もう無いかもしれないけど
行ってみようよ

そんな君の思い付きで
君と二人
道を行く
存在しない場所を目指して
今確かに歩いてる

陽はまだ高く
信じられない程空は青い
ああ
これ以上何を望めっていうんだ

おそらく
空地は見つからないだろう
(いやもしかして、もともと無かったって事も有りうるぞ)
そして僕らは
無いねって
あまり落胆した風でも無く
笑いあえるだろう

その時君が
見つけたんだ
無い筈の場所を

そして僕らは
普通に昔話をして
帰りました

教訓
あまり過去を美化し過ぎるのは良くない
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