目隠し/
ブロッコリーマン
窓のすぐそば 椅子の上
ひとりぼっちの熱情は
自分に酔っていたのだか
暗い車窓を覗き込む
灯りも家も何もない
夜の列車はゆれていた
なんとはなしにゆれていた。
手提げ袋を抱え上げ
扉のほうをふと見やる
終着駅はわからない
行きたい駅もわからない
ただ、
なんとはなしにゆれていた。
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