君の朝につながって/たりぽん(大理 奔)
雪が私の小さな夜に降りしきます
冷たいものを無限に受け入れて
静かなまま染まるのです
記号という名前だけをもらった
小さな星雲たちみたいな
街灯が青白く照らす夜です
星を頼りに渡る鳥は闇に嫁ぎます
天空の燐光がよわよわしく
たどる旅路を照らしていて
冷たい沼で眠る夜に
それでも遠いそらを
まっすぐ見つめています
小さな夜はきっと
まぶしい朝につながっています
雪に閉ざされた胸を日差しに
小指をからませとかすのです
だけれども、その窓を閉ざします
私の夜を続けましょう
冷たい沼で星雲を見つめて
静かなまま闇を受け入れましょう
この小さな夜の行き先を
君の朝に捧げたいのです
よわいまま生きていく、と
生き続けていくのと
指をからませた君の
輝く朝がずっと続きますようにと
ずっと続きますようにと
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