それだけ/
露崎
呼吸を取りに帰る
瞬いてしまうまぶたみたいに
あらがえないこともあるのだった
息をひとつ
死んだ誰かへ
捧げるわけでもなく
そこに酸素があるぜ、
ということ
戻る
編
削
Point
(3)