それだけ/露崎
 



 呼吸を取りに帰る
 瞬いてしまうまぶたみたいに
 あらがえないこともあるのだった
 息をひとつ
 死んだ誰かへ
 捧げるわけでもなく
 そこに酸素があるぜ、
 ということ



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