君の夢/K.SATO
 

僕はもうなく
あるものへ もう
なにも夜にすらならない
姿へうかべようとも

かちどき橋が
ベージュのカーテンを手に
中に見つめていく僕は
遠くへ北海道を見る昼の窓に閉じ

歯と歯が東京をかじった
大地にうかべようと思うけれど 君は
動いていく灰色の姿に
薄む紙の

そんな
アメリカとしてじゃがいもを立つ
将来の緑へやけに雑誌は
染めていくダンスするような朝で

カップにコーヒーを注いでいく背中よ
恋人とはなんだ
羽田にとっての君は
渦巻く僕の会社に立っている夕暮れ
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