よい朗読は魔術/里欣
 
 よい朗読は魔術。
 アンソロジーを目で読むだけでは分からないダイヤモンドのような立体感。
 よい朗読は詩人の感覚中心まで案内し、こっちの魂が揺さぶられる。

 十一月一日から二日、日本国内初の大規模という国際詩祭、東京ポエトリー・フィスティバル2008に、日本を含めて二十一カ国から四十人ぐらいの詩人が参加した。
百聞は一見にしかず。
 肖像素描したくなるぐらい、各国詩人の風采を感慨しても、絵画学生らしい姿が目にしない。
 いろいろ母国語の響きがもっと尊い。
 外国語大の学生たちにも素晴らしい語学の機会だと思ったが、地元の明治大学の生徒ですらあまり見当たらない。
 三日に詩のボク
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