子どもの視点/桜 葉一
ある休日の朝
久々に公園へ散歩に行った
公園ではたくさんの子どもが遊んでいる
砂場で遊ぶ3人の男の子は
青色のシャベルを使って
一生懸命にあなを掘っている
お城をつくったり
トンネルをつくったり
なにかをつくろうとしている意思は感じられない
ただ必死にあなを掘りつづける姿を不審に思って
僕は声をかける
どうして穴を掘っているの?
そう聞くと
ここの下にチテイジンがいるの
ふかーくふかくあなをほりつづけたら
チテイジンにあえるの
と真面目な声で彼らは答える
ブランコでは女の子2人が
今にも飛び出してしまいそうなくらいの勢いで
ブラ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)