執行猶予/ホロウ・シカエルボク
 



細かい砂つぶてを一身に受け続けるような目覚め
ちぎれる呼吸を統制しようともがきながら
窓の外に君臨する朝日の純潔さに
どうしようもない恥ずかしさを覚えてしまう始まり
俺の朝は裁きだ
いつでも
頭上に下るのは分の悪い判決ばかり
罪状認否、認めないものを数え上げながら歳を食った
オールオアナッシン
ナッシンの側の絨毯で身にならぬ飯を食う
古い日付の暦はみんな
空白を恥じて屑籠に逃げた


俺の電話を鳴らすのはいつでも誰かの不都合さ
穴埋めのために俺のIDが使用される
仰せのとおりに
思い通りに
具合の悪い傀儡となって御覧にいれましょう
望まれるだけの働
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