埠頭で/
K.SATO
どこにいるのだろう でも魚に
飛んでいくそれだけは見えた
ロッドを振るうと
夜をルアーはあの闇の中へ
出光石油の
光の拡散
僕は木でルアーを作ったことがある
僕には何もないようだったが
このルアーをくわえこんで
草の向こうに消えていった
あのアルミを僕に
ツヤの元に立たせてくれ
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