おもかげ/みい
 
っとの思いで
夜にとどくような



うでを
のばせば、かんたんで
なにかにふれたとおもったら
きみの手のひらだった

あまりにもかんたんに
きみは手のひらをゆだねるから
こわくなって、
ぎゅっとした



きみのすきなごはんは
いくらつくっても
いつも口のなかに残っていて
いつまでももごもごしていた

なにか

言いたくても
もごもごしていた



うもれたいの

せかいへ


ふれている 手のひらは
にぎりかえして

つよく
にぎるたんびに






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