夜 8:00時と10:00時の暗さについて/アハウ
 
そして漆黒が
空に満ち始めると
遠く街が瞬きだす

まるで天空が降りて来たように

8:00時の夜は
昼の活動のざわめきが覚めやらぬ
フラスコで取ると浮遊物で濁った液体
蛍光灯の下で影のできる
闇の分離できていない
騒ぎ立つ液体

簡単な夕餉を終えた後
一杯のコーヒーを楽しむ頃
8:00時の夜は始まっている
冬晴れの下の沸騰するような諸活動
魂のフラスコの液体はガスバーナーの
煮沸から外されたばかり
昼間の印象が心に余韻として揺れ残っている

ふぅーと溜息をつくと
無意識に本に手が伸び
活字に目を落とす
濁りの夜に白い羽根持つ魂が飛び出す

書物
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