鳥風、梨風、空風/たりぽん(大理 奔)
雪霧の向こう、鳥取放牧場で
三連風車のまわる気配がしている
でも、それは僕の呼吸とは関係ない
せかいを信じるためには
僕は小さすぎて、小さすぎる世界に
食われた鳩の羽毛のような
雪が降り積もる
ひとりひとりが自分勝手じゃなけりゃ
もっとたくさんしあわせな人がふえる
そんなふうに言えることが幸せなのにね
雪は冷たいだろ?
熱を失うから寒いんだろ?
雪だから降るんじゃ無い
ほんとうは雨のように
洗い流したかったのに
雪霧の遠く、放牧場の三連風車
電気を作ってるんだって
それはどこに届くんだろうね
どこに届くんだろうね
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