皆無/yoyo
何を思い突き進むのか
夢の思い出を胸に
散っていく夢の花弁が舞う
なるようになるなって嘘
母がいた頃と全く世界は変わって
恐慌という悲鳴が雷雨のように叫ぶ
失った視力と記憶の中を
無理に生きなければならない
身寄りのない私に
病魔は容赦なく襲いながら
年は暮れ新しい年を迎え
荒廃した工場跡地に
霜がはり踏みつける
絶望は毎日やってきて
消え去る勇気がなく
生き恥さらして泣けない
戻れるところはない
暗夜は星さえ見えず
冷たい風が心を刺して
もう何もいらない
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