道すがら/
ねなぎ
夢沈み散る
泥濘こずむ
朝の鐘の音
響き引く残滓
まだ余る
過ぎる事だと
気取るように
刻み付け歩く
道上
錆びを軋ませ
言い聞かす
言い訳
日々に埋もれ
途方に暮れる
電信柱と
空っ風
鳴くような音
憤りに
叫ぶ声は
何時しか流し
押し込めた
仕方が無いと
握り締め
歯を食い縛る
青臭さ
無理な顔で
目を閉じて
振り切るように
目を開く
始まる日常
夢の残り香
日々歩む道
胡乱の声
答え無き問い
道すがら
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