青の飛翔/アングラ少女
いよ下界に迫る奇怪な羽音を傾聴する
そのとき象徴する類の無い形態がすでに特権化された衣装を
繕い
喪失した地にゆるぎ無い万般の理想を構築するのだ
いかなる陶磁よりも芳しい正確な陰茎と
遠近の乳房を提げるために
もはや哀愁の謀叛はおこなわれず
葬ったもの葬られたものは
かわりに地上における描かれた鸚鵡と
ミケランジェロメリジの創造を焼却する
切り裂かれた痛みは眠りをいっそうふかく潜ませるので
葬ったもの葬られたものの
いかなる反抗も頑是無くなお生命の音譜の
きわだつ重みに修正をくわえやがて気楽に刷毛を調えだす
回想の夜の積まれた輪奈のなかで磔刑の独白がつづく
熱帯の生ける鰐の背の瘤をかち割り降誕の祝宴をあげる
驚愕する独りの夢想家と夢想されたとしつきの欠落した神経とで
ときに青銅の尾をひいて飛翔する眠りの裡で絡みあい
葬ったもの葬られたものに
罵りながらたくみに精液を浴びせる
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