月魅/秋也
半目で月をみると
遠い遠い
空に在る
金色の池のよう
淡い光を濁らせ
散らす
うすい金色の池で
手を洗い
兎に招かれ
あの月で酒を酌み交わしたい
お前さんどこからきた
私は青くて綺麗な遠くから来ました
誇らしげに答えたい
子供の頃
田舎の縁側で
寒さと暗さに
中られ
それでも負けず
月をみた
半目で月をぼやかして
今
隣にいる小さな君は
月をみて
何を思う
きっといける
寒さと暗さを忘れて
月をじっとみれれば
どこにだっていける
あんなに遠い
金色の池にも
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