雪の降る夜に/JTO
 
雪の降る夜は多分
ぼくはまだ いつもどうり
さびしさと わずかばかりの
うそのきぼうと ほんとうの
あたたかさ (あるいは
ほんのりと残ったもの)

つきぬうすっぺらい
そら うすっぺらい
そらのいろ その
まんなかにぼくは
なにもできずに
たたずみ
ただ莫大なものに
あっとうされでくの坊のようにぼさぼさしながら
右往左往しているのさ


戻る   Point(0)