オタカラ/ローザ
 
グロッキーなテンションで始まった火曜は


俺のまともじゃなさを周知の事実って型に収め



ペタリと肌に吸い付く 右肩の破けた黒いソファを


身体と気持ちに密着させた




手にはいらない事から目ぇそらしてさ



駄菓子よりも安いもんばっか買って埋めてんだ




あの硝子ケースの棚とか



思い出したように使う システム手帳の隙間とか。





君の目を見た


やっと 見た


突き刺して白く濁らせたい衝動に 2秒だけ襲われた


赤く充血して ガラス玉みたいにぴかぴか透けてなんかいなかったけど



今まで 手に入れたもんで一番価値があるんじゃないかと思った





愛なんかじゃないけど。



ぼくらは もっと脆いし だらしないから。

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