Sunrise/ヤオハチ
本当はそんなこと起こらないはずだったのです
が出発日で
今日と待ち合わせるまでの
理由を想っていたながさ
つまるところの 8時間ちかく
ピンク色に染まる波うちぎわが
逝ってしまった朝焼けをごまかして
死んでしまっただけなのに
もう出会えないことになっているようなフォルムが
のどにひっかかるのだろう
ぴかぴか とがとが して
戻れなくなっていた
3人で歩いていたら
1人しかいなくなって
そんなはずは って言葉を代わりに支払う
目を開いたまま歩いただけで
けっこう ぽろぽろ落ちていく 自分なんかより
あなたは いつも新しい靴をはくから かわいい
クリスマスと友達になれることはわかっていた
だから そう言っていたのに
かわいいものは 1番で
1番というのは友達ではないのが
ひどく悲しかったのだ
水平な自分のわりに
存外 人間ぽくて
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