ヨルノテガムに会いに行く/ヨルノテガム
苦しみながら
大きな機械装置を操りながら
空輸、車輪の軋みを、摩擦、すべり転び、回り
駆け足、首締め おっちょこちょいちょい、しながら
白い息が雪の匂いを切望、もういちど
最初から景色を変えて
機械装置を操りながら
空、回転、揺れ、アキレス腱、窮屈な
斜めを蠢き泡吹きながら
雪 お持ちしましたけど、だから
なんで両手一杯の、それ、ぶつけるならハンコとか
言わないでって、雪が、駆け足が、年に一回か二回の
ぐらいの頻度で必ず あなたに会える雪の、
もうそこはあなたしか居ないお伽話の、さくさく
ギュウギュウと踏みしめる足形が、
空が僕たちを埋めにかかった
もっ
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