君に届け/
チェセロロ
無条件で会いたいのに
実はどこにもいなくて
切ない星空をわたしは泳ぐ
柔らかな月にしがみついて
夜を斬る飛行機
同じ高さで見られるなら
君の腕に届け
何も考えないで
脚だけが勝手に動くから
無口な街灯にわたしはぶつかる
おしゃべりな道路に寝転がって
朝を知る街路樹
鮮やかさの中で死ねるなら
君の隣に届け
手を伸ばせば
君がそこにいて
腕を広げれば
君が抱きとめて
すべて妄想なら
君の思考で消えたい
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