誕生はまだか、誕生を知っているか、誕生を、誕生のことを/ホロウ・シカエルボク
 
漠の上に立っているのかもしれないぜ、新しい道を引くんだ、新しい道を引くんだよ、己の心に従って…己の見たいものを見て、感じたいように感じて―感覚によって、つじつまを合わせていくんだ、昆虫がそうするように、蟻がそうして歩いてるみたいにさ…見つめるものは目だけじゃない、聞くものは耳だけじゃない、嗅ぐものは鼻だけじゃない…すべてのものを感じることを考えなければならない、血流のスピードと同じ速度で綴り続けることが出来るか―?俺がままならぬゴミのようにばらまいているものを見ろ、捨てられなかったものが倒壊してゆくみたいに溢れてくるそのさまを…それをポエジーと呼んで何の差障りがある…少なくとも俺が見知って選択して
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