狂えないというゴキゲンな現象の中で俺は歯ぎしりをする、そしてそれはお前だって同じだ/ホロウ・シカエルボク
式は終わった、お前の中のいびつなものはそのことによって報われることが出来たか?お前の有意義な生は無意味な永らえる死を押さえつけ、お前の脳髄に留まる事が出来たか?これはお伽噺では無い、悪趣味な寝物語のような、ここに現存するものと果てしなくかけ離れたものではない、葬列の足跡はどこのどんな奴の心底にもあって、いつかの永い時に向かってその歩みを続けている…現に俺の中にもあるのだ、永らえる死に向かうように、陰鬱な空の下ゆっくりと歩み続ける一団の葬列が…俺が永らえるか死に絶えるか、あるいはここで新しい生命の一片でも手にすることが出来るか、それはまた別の問題だ、では、ごきげんよう!
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