クリームソーダ/瀬田行生
 
をして 小学校の前を通ると
行く道々に知らないビルや知らない店が立ってることに気づかされる
僕が知っていると思っていた町は
いつの間にか知らない街に変わっていて

歩道橋を渡り終えると 一つの見慣れない
自動販売機
その数少ない缶ジュースの中に「クリームソーダ」を見つけた
迷わず ボタンを二度押す

家に帰って透明なコップに注ぎ込むと
それは既に濁ったクリームソーダ

今の自分を見るようでまいった

濁ったglassの向こうには何も見えない




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