夜のくぼみ/松本 涼
 
ねむたくて ねむたくて
ほんのちょっとだけって
目をとじたら

夜のくぼみに
ポチャンと落ちてしまった

うす目をあけて まわりを見たら
そこはとろんとした 夜がみちていて
ぼくはもっと ねむたくなった

もういいや
ねてしまおう

まだだれにも おやすみを
言ってないけれど

ポチャンと となりに
だれか落ちてこないかな


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