もう眠らなきゃ/虹村 凌
 

「でも君はきっと
大学に行ってそこで出合った青年と恋におちるんだ」
僕を待っていたりしない

女の人の乳首には星がついてると思っていた時期があった
色とか形は違っても
あれはああやってくっついてるものだと思ってた時期があった
みんなが持ってるものだと思ってた時期があった

メイド喫茶に行った後に秘宝館に行って
その帰りにツンデレカフェに行くんだ
そうしなきゃ夏休みが終わらないんだ

小さい頃に傷つけた誰かに
殺されても仕方がないと思って生きている
小さい頃に傷つけられた誰かを
殺そうと思って生きているなんて事は無いけど
俺はそうやって
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