クラクション/m-rod
じゃなくて
違う部屋だったんだな
運転席と後部座席を隔てるような
薄い膜
それをめくることが
間抜けな僕には
きっと怖くて仕方が無かった
周りの人
エスカレーターを早歩き
その先の中二階に影が見える
間に合っているんだろうか
間もないのだろうか
右折、紆余曲折
左折、仮説
挫折
そんな漢字が読めてしまうたび
勝、渇と鳴るウインカー
明るいなら暗くいよう
明るすぎるから暗くしよう
暗中で行われるショーに身をゆだねる
小難しい
お恥ずかしいまでの蛍光色
マーカーが引きちぎる
大切な部分
ヒトを人間に変えるもの
そう 間の抜けてしまった僕は
あに○をつける単細胞な回答で
どこまでも不器用に
いいえと言えないまま過ごしている
戻る 編 削 Point(1)