埋葬/バンブーブンバ
そう
暑かった
黒いサージの学生服
太陽が寄り添っているのかと
白い粉が舞う
昨日まで別の何かであったのに
一滴
一滴が粉を固める
つまむと、崩れるすぐに
祖父は
名前を放棄する
祖父とは
何か
一滴
一滴が粉を固める
理由より先に
ながれてしまった涙を追いかける
体は
何かをしっているのかしらない
そう
暑かった
遠き夏の稜線ぼやかすようにして
祖父だったもの
ひたすら煙突から立ちのぼってゆくのを
いぶられた蒸した空気のなかで
汗のような涙をかく
風、奪い去る
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