花言葉四行詩 <8>/nonya
 


カトレア (優美な女性)


含み笑いの訳すら読ませてはくれずに

まろやかな眼差しで僕を押しとどめて

あなたは沈黙の端に句読点を置いた

微かな痛みを伴った午後が紫に薫った





ストック (愛の絆)


時間の冷ややかな水路に阻まれても

距離のもどかしい起伏に弄ばれても

僕はひたすら約束の地の朝焼けを目指す

そこに君が待っていると信じ切れるから



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