花言葉四行詩 <7>/
nonya
てっぽうゆり (純潔)
迷うことのない指先が夜を滑って
僕が吐いた言葉を花に変えていく
闇にも溶けないひたむきさを透かして
仄見える君の純潔が僕を温かくする
ふくじゅそう (回想)
晴れすぎた空から降ってくる
透き通ってしまった人の面影を
冬枯れの遊歩道の傍らでやり過ごした
僕はまだ咲いていなければならない
戻る
編
削
Point
(10)