アルバトラス/《81》柴田望
 
察、分類することを主眼としてきた霞網の電子軌道が余っている原子は金の化合物の種類は同族の銀や銅とくらべると少ない知っていたのだ護るわずかずつ二つの櫂と銃眼にゆるさない民衆の懐疑と嘲笑的態度の


あほうどりのぼうけんを

ひとはしらない

あほうどりはおのれのせいぎを

ふりかざしたりしない

しゅくめいこそじゆうなので

かたちばかりのれいぎじゃない

あほうどりはよけいなことをいわぬので

よくぬれぎぬをきせられるが

よけいなはたらきなんてできない

いんぼうはあばかれるだろう

だるまゆうひがまっかないかりをしずめて

みたこともないせなかをてらす

そろそろしおどきだ

おやどりよ

こどもたちはもうりっぱにかぜをはこぶのに

かみさまはまだおまえをしなせてくれない

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