いつか、約束の/
夏野雨
こころのなかで
ただこころのなかでだけ
そこにいて、一緒に
暮らしてよ
家みたいな学校みたいなその場所で
何かをつくったり
何かを教えたり習ったりお酒を飲んだり踊ったりしながら
どんな季節も
越えて
いてよ
めじるしみたいに
変わらないで
そうしたら
そうしたらね
どんなに長い時間が過ぎても
どんな遠くの街からでも
僕たちはそこに帰ってゆける
あやとりの糸を
遠くから見るみたいに
うつくしいその場所に
いつも必ず
いつか必ず帰ってゆける
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