再生の朝/いのせんと
 

ねぇ、
君は小さな身体で
世界の流れ、時間を過ごしていて
酷すぎるくらいの情報過多の時代
君は処理機能を失いかけている

本当は、違うんだよね

君の目は、涙するためのものじゃない
君の耳は、塞ぐためにあるんじゃない
君の口は、噤むためにあるんじゃない
ねぇ、君の目で僕を見て
ねぇ、君の耳で僕を聞いて
ねぇ、君の口で僕に愛を
語ってくれないかい

丸まった君の小さな身体に
柔らかい光が射して
もう、いいんだよ

少し休もうか

僕らの外で
世界は回り
動き始める

そしてまた
今日が始まっていくんだよ


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