永遠パーマ/m-rod
 
淡白な言葉じゃつまらないから
頭から口までを迷路にした
たぶん楽しんでくれるだろう
きっと飽きられはしないだろう
事実 幾人かは認めてくれた
他の人とは違う、と言って
服を脱ぎ 鍵穴を見せてくれた
でも決まって長続きせず
むしろ挿し込んだ瞬間に飽きていた

そんなことを繰り返し
しばらく経って、机の上に
いまや使いようのない鍵を並べたて
「正」と言う字を幾つか作った
だけど あらためて眺めるそれは
どうしても正しく見えなくて
みんな一様 淡白どころか
薄情なほどのみすぼらしさで
頭の中に からからと鳴るばかり

たどり着くまで
いたずらに複雑化させた思考回
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