グッバイ・ブラック・ライダー/ホロウ・シカエルボク
 




ブラック・ライダーが首筋を滑る音があまりに心地よくて
日付の変わるころに眠りを忘れたんだ
隙間だらけのパーカッションの
間を縫うようなダミ声のエコーの中に神が居た
神なんていうとみんなは笑うだろうけど
「あらゆるものに神が居る」って
昔はそんなお国柄だったんだぜ
ブラック・ライダーが首筋を滑る音があまりに心地よくて
日々の雑多な不具合をすべてモノトーンに変えることが出来たんだ
ブラック・ライダーが首筋を滑る感触のおかげで

酩酊のハードボイルド、狙撃された大使がプリマドンナのように舞いを打ちながら転ぶ、SPはそっぽを向いててめえの鼻に人差し指を突っ込んでいた、
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