ノクターン/
いのせんと
100億光年の向こう
聞こえるのは
天空に広がる
無数の星たちの囁き
草むらに寝転んで
目を閉じ 耳を澄ます
100億光年の向こう
きみは幸せであろうか
あの日のままの
まぶしい笑顔で
輝いているだろうか
吹き抜ける風に
目を開ける
満天の星屑のなか
儚く流れる 蒼白い星
僕の頬をつたう
温かな滴は
生の証
東の空が
夜を溶かし始め
星たちも声をひそめる
100億光年の向こう
きみに会いに来るよ
また
オリオンの季節
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