日本橋電鉄/1486 106
 
方なく僕は前橋に帰るため
タワーステーションへ向かっていると

自転車置場で見覚えのある顔に声をかけられた
森沢君も森村君もブレザーを着ていると
今でも中学生であるかのように見えた
二人は予備校があるということで
少しだけ話をした後別れた

タワーステーションのエスカレーターを上っていると
後ろから誰かが駆け足でやってきた
同じクラスだった渡辺君だった
彼は4階の寝具売場に着くと
うつ伏せでベッドに飛び込んだ
よっぽど疲れていたのかそのまま眠ってしまった

僕も早く家に帰ろう
6階まで上ればそこはもう群馬だ
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