項垂/
 

雨音が
何かしか 
取り繕った
ふうにみえた
枷 取り合って
変態のふりでじゃれる
指差ささないでと
詮無い

ボタボタ落ちる記憶に
頼って箔つけて模って
ひどいできになって
捨てて

うなだれたいね
うなだれていたい

サニーディサービスを
聴かない理由が
わかるかい

電車からの風景で
思い出したように
跳ね上がる
ボタボタ落ちたはずの
詮無い

雨垂れて
取り繕ってしまった

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