不在という明かり/
mayaco
確かなものは何もなく
存在という呼吸が
特別な空間を作り出す
薄明かりの中に
温かな記憶
つながることも
とぎれることも
意識とは関係なく
ただその場所を持っている
不確かなものは何もなく
瞬間だけの連続が
純粋な時間を紡ぎだす
薄明かりの中に
緩やかな感覚
そこにいても
そこにいなくても
昨日とは関係なく
ただその安らぎを知っている
戻る
編
削
Point
(0)